メディア分科会の紹介

はじめまして、メディア分科会議長の平澤と申します。

 

今日はメディア分科会の紹介と第一回勉強会についての報告をしたいと思います。
その前に、自己紹介も兼ねて、私が京論壇に入った経緯について少しお話しさせて頂きたいと思います。私は、一二年生の頃アジアの方と交流する機会が多かったため、日本とアジア諸国との関係にもともと興味がありました。そんな中、本気で中国の同年代の学生と政治経済について議論をしてみたいと思い、京論壇への参加を決めました。

メディア分科会は京論壇の理念通り「明日を変える」ことを目標に議論をしていく予定です。メディアが日中の相互認識や国民感情に与える多大な影響の大きさを考えると、メディアについて議論することは日中の相互不信を解消する手がかりを与えてくれるように思います。「日中関係についての価値観がメディアによっていかに形成されているか知ること」「議論を通じて生まれた問題意識と発見を京論壇内に留めず、社会全体と共有すること」。この二つがメディア分科会の目標です。
メディア分科会は6月7日に顔合わせを終え、6月16日に第一回勉強会を開催しました。メディア分科会は既存メディアとニューメディア、日本と中国という二つの軸を中心に勉強会を進めていく予定です。第一回勉強会のテーマは既存メディアと中国だったので、担当者の方には『新聞ジャーナリズム』と『中国メディアと日本イメージ』を素材にして発表をしてもらい、その後発表の内容について参加者全員で議論をしました。

「中国人と日本人はお互いについてどのようなイメージを持っているのか」「そのステレオタイプはどこから来るのか?」という問いを中心にしてディスカッションを進めていきました。情報の少なさがステレオタイプを強固なものにしていること、マスメディアの報道でステレオタイプが払拭されることが少ないこと、ニューメディアを媒介として得た情報の方がステレオタイプを壊しやすいこと、など様々な新しい仮説や論点が登場する非常に面白い議論になりました。参加者の金さんは中国出身なので、中国の方から見た日本人イメージのお話を聞くことができ非常に興味深かったです。

次回の勉強会は既存メディアと日本がテーマとなっております。まず自分の国のことを良く知らないと北京大生と深い議論はできません。自分の国のことでありながら、私自身これまで日本のマスメディアや日本の国際報道について深く知り批判的に議論をする機会はあまりありませんでした。次回以降どんな議論が展開されていくか非常に楽しみです。